はじめに
「あるある」シリーズ、第11弾です。今回のテーマは、送った本人に悪気はまったくないのに、なぜか相手の返信が減っていく——メッセージで、知らないうちに嫌われてしまう現象です。
以前は「返信を急ぎすぎる」失敗を取り上げましたが、今回は、送る速さではなく、メッセージの中身のお話です。読みながら、「あっ、これ昨日送ったな」と思う項目があっても、どうか落ち込まずに。気づけた時点で、もう半分は直っています。
文面のクセ編
あるある1:親しみを込めたつもりの絵文字が、一文ごとに入っている
明るい雰囲気にしようと、文の終わりごとに絵文字を入れる。気づけば、文字より絵文字の方が目立つ、にぎやかな画面になっています。
親しみやすさを狙ったはずが、相手の画面では、少し圧のある文面に見えているかもしれません。
あるある2:語尾が「〜カナ?」「〜だネ」と、なぜかカタカナになる
やわらかい印象にしたくて、語尾をカタカナにしてみる。「今日は何を食べたのカナ?」。
送る前は「親しみやすい」と思っていたのに、後から読み返すと、自分でも少し恥ずかしくなります。
あるある3:「おはよう」と「おやすみ」だけを、毎日欠かさず送る
話題は特にないけれど、つながりを保ちたくて、朝晩の挨拶だけは毎日送る。
律儀さのつもりが、相手にとっては、返事に困る日課になっていることがあります。
自分の話ばかり編
あるある4:聞かれていないのに、今日一日の行動を報告する
「今から昼ご飯です」「今、仕事が終わりました」「これからお風呂に入ります」。相手は、何と返せばいいのでしょうか。
日記を届けているつもりはなかったのですが、振り返ると、ほぼ業務日報でした。
あるある5:相手の話を、いつの間にか自分の話にすり替えている
相手が「先週、京都に行ってきました」と書いてくれた。それに対して、「京都といえば、私は30年前に……」と、自分の思い出話が始まる。
相手の旅行の話は、一行も広がらないまま、終わってしまいました。
あるある6:若い頃の武勇伝を、つい長めに語ってしまう
「昔は、仕事で全国を飛び回っていまして」「若い頃は、けっこう無茶もしました」。書いているうちに、どんどん筆が乗ってきます。
相手が知りたいのは、30年前の自分ではなく、今の自分の方だったようです。
良かれと思って編
あるある7:相談されていないのに、アドバイスを始める
相手が「最近、仕事が忙しくて」と書いただけなのに、「それは、こうした方がいいですよ」と、解決策を3つ並べて返す。
相手は、ただ「大変でしたね」の一言が、ほしかっただけなのかもしれません。
あるある8:褒めたつもりが、上から目線になっている
「その年齢で、しっかりされていますね」「女性なのに、車に詳しいんですね」。本人は、心から褒めているつもりです。
余計な一言がくっついたせいで、褒め言葉が、そのまま届かなくなっています。
あるある9:質問を重ねすぎて、面接のようになる
会話を続けようと、「お仕事は?」「ご出身は?」「ご兄弟は?」「休日は?」と、質問を次々に送る。
興味があることを伝えたかっただけなのに、気づけば、採用面接のような雰囲気になっていました。
あるある10:場を和ませるつもりの冗談が、きれいに滑る
少し砕けた冗談を送ってみる。返ってきたのは、「そうなんですね」の一言。
文字だけの冗談は、顔が見えないぶん、思った以上に伝わりにくいものだと学びます。
気づいたとき編
あるある11:読み返すと、自分の吹き出しばかりが画面を埋めている
ふと、やり取りを上から読み返してみる。自分の長い吹き出しが三つ続いた後に、相手の短い吹き出しが一つ。その繰り返しです。
会話のつもりが、だんだん一人語りになっていたことに、ここで初めて気づきます。
あるある12:反省して短く送ったら、今度はそっけなくなる
「長すぎたな」と反省して、次は思い切って短くしてみる。「了解です」。今度は、怒っているように見えないか心配になります。
ちょうどいい長さというのは、いくつになっても、なかなか難しいものです。
相手の文面が、いちばんのお手本
ここに挙げたあるあるは、どれも「仲良くなりたい」「楽しませたい」という気持ちから生まれたものです。気持ちの向きは、間違っていません。
迷ったときは、相手のメッセージをお手本にしてみましょう。相手と同じくらいの長さで、同じくらいの絵文字の量で、相手の話を一つ受け止めてから、自分の話を少しだけ。それだけで、メッセージはぐっと読みやすくなります。
まとめ
悪気はないのに、メッセージで相手を遠ざけてしまうのは、多くの男性が、心当たりのある失敗あるあるです。
今回のあるある12選:
- 親しみを込めたつもりの絵文字が、一文ごとに入っている
- 語尾が「〜カナ?」「〜だネ」と、なぜかカタカナになる
- 「おはよう」と「おやすみ」だけを、毎日欠かさず送る
- 聞かれていないのに、今日一日の行動を報告する
- 相手の話を、いつの間にか自分の話にすり替えている
- 若い頃の武勇伝を、つい長めに語ってしまう
- 相談されていないのに、アドバイスを始める
- 褒めたつもりが、上から目線になっている
- 質問を重ねすぎて、面接のようになる
- 場を和ませるつもりの冗談が、きれいに滑る
- 読み返すと、自分の吹き出しばかりが画面を埋めている
- 反省して短く送ったら、今度はそっけなくなる
迷ったら、相手の文面に合わせてみる。それだけで、メッセージのやり取りは、ずっと心地よいものになっていきます。