はじめに
「では、来週の土曜日に」——会う約束が決まった瞬間は、アプリを続けてきてよかったと思える、うれしい場面です。
ところが、約束が決まってから当日までの数日間に、張り切りすぎて、かえって相手を不安にさせてしまうことがあります。中には、会う前に約束そのものが流れてしまうケースもあります。
前回の「これだけはやめとけ」では、マッチング直後の行動を取り上げました。今回はその先、会う約束が決まってから当日までの間に、やってはいけないことを3つ紹介します。
なぜ、会う前の数日間が大事なのか
約束をした後、相手の気持ちは、「楽しみ」と「少しの不安」の間で揺れています。まだ一度も会ったことのない相手ですから、それは自然なことです。
この時期に、相手の不安を大きくするような行動をとってしまうと、「やっぱり、今回はやめておこう」という気持ちに傾いてしまいます。約束が決まったら、あとは当日まで、相手を安心させることがいちばんの準備です。
やってはいけないこと1:約束が決まった途端、メッセージを一気に増やす
具体例
約束が決まったうれしさで、朝・昼・晩と、一日に何通もメッセージを送るようになる 「当日はこんな話をしたい」「こんなところにも行きたい」と、期待を長文で伝える 会う前に、家族のこと、過去の結婚のこと、将来の希望まで、すべてメッセージで聞いてしまう
なぜやってはいけないのか
うれしい気持ちは、よく分かります。しかし、相手から見ると、約束をした途端に急に熱量が上がった人は、少し重たく感じられてしまいます。「会ったら、もっとぐいぐい来られるのでは」と、不安を呼んでしまうのです。
また、会う前に何もかも話してしまうと、当日、話すことがなくなってしまいます。深い話ほど、顔を見ながら少しずつ話す方が、気持ちも伝わりやすいものです。
こうしてみよう
約束が決まった後も、メッセージの回数や長さは、それまでと同じペースを保ちましょう。楽しみな気持ちは、「土曜日、楽しみにしています」の一言で十分に伝わります。聞きたいことは、当日のためにとっておきましょう。
やってはいけないこと2:相手のことをネットで調べて、それを話題にする
具体例
相手の名前や写真から、SNSのアカウントを探し出す 「〇〇にお勤めなんですね」「先月、北海道に行かれていましたよね」と、相手が話していないことを口にする 相手の勤め先や住んでいる地域を、細かく突き止めようとする
なぜやってはいけないのか
「どんな人か知っておきたい」「話題を用意しておきたい」という、準備のつもりかもしれません。けれども、自分が話していないことを相手が知っていると分かったとき、人は強い怖さを感じます。
特に女性は、安全のために、会う前に明かす情報を慎重に選んでいます。それを勝手に調べられたと知れば、信頼は一気に崩れてしまいます。たとえ悪気がなくても、約束が取り消されても仕方のない行動です。
こうしてみよう
相手について知っていいのは、相手が自分から教えてくれたことだけ、と決めておきましょう。話題の準備は、プロフィールと、これまでのメッセージを読み返せば十分です。知りたいことがあれば、当日、本人に直接たずねる。それがいちばん誠実で、会話も弾みます。
やってはいけないこと3:決めた約束を、勝手に大きくする
具体例
「昼に1時間ほどお茶を」という約束だったのに、「せっかくなので、夜にコース料理を予約しました」と変更する 「駅まで車で迎えに行きますよ」「そのままドライブでもどうですか」と、相手の同意なく予定を広げる 直前になって、人目の少ない個室のお店に場所を変える
なぜやってはいけないのか
もてなしたい、喜ばせたい、という気持ちからの行動です。しかし、相手は、「昼間に、短い時間、人の多い場所で」という条件だからこそ、安心して約束してくれたのかもしれません。
その条件を一方的に変えられると、相手は断りにくい立場に追い込まれます。特に、夜の時間帯、長時間、車、個室といった変更は、安全面の不安に直結します。豪華さは、初対面の相手には、うれしさよりも負担になりやすいのです。
こうしてみよう
一度決めた日時・場所・長さは、そのまま守るのが基本です。やむを得ず変えるときは、必ず事前に相談し、相手に選んでもらいましょう。食事やお出かけの計画は、「次はぜひ」と、二回目以降の楽しみにとっておけば大丈夫です。前日に「明日は14時に〇〇駅の改札前ですね。楽しみにしています」と、短く確認の連絡を入れておくと、相手も安心できます。
3つに共通する、見直しのポイント
3つの行動に共通しているのは、「張り切る気持ちが、相手の安心を追い越してしまっている」という点です。
- 約束が決まった後も、メッセージのペースを変えていないか
- 相手が自分から話してくれたこと以外を、探ろうとしていないか
- 決めた日時・場所・長さを、そのまま守っているか
会う前に必要なのは、特別な演出ではなく、「この人なら、約束どおりに会って大丈夫」と思ってもらえることです。
当日までは、いつも通りがいちばんの準備
約束が決まった後は、あれこれ動きたくなるものです。けれども、いちばんの準備は、いつも通りに過ごし、約束をきちんと守ること。それだけで、誠実さは十分に伝わります。
張り切る気持ちは、当日の笑顔と、相手の話をよく聞くことに回しましょう。服にアイロンをかけ、待ち合わせ場所への行き方を確かめたら、あとは落ち着いて、その日を待つだけです。
まとめ
会う約束が決まってから当日までの間に、張り切りすぎて失敗してしまうことがあります。
会う前にやってはいけないこと3選:
- 約束が決まった途端、メッセージを一気に増やす
- 相手のことをネットで調べて、それを話題にする
- 決めた約束を、勝手に大きくする
いずれも、相手の安心を第一に考えることで防げるものです。ペースは変えず、詮索はせず、約束はそのまま守る。当日までは、いつも通りがいちばんの準備です。