はじめに
せっかくマッチングできたのに、最初のメッセージを送ったきり返事が来ない。何を書けばいいかわからず、結局「はじめまして、よろしくお願いします」だけを送って終わってしまう——そんな経験はないでしょうか。
最初の1通は、いわば「会話の入り口」です。ここで相手の興味を引けなければ、どんなに誠実な人柄でも、会話が始まる前に終わってしまいます。
大切なのは、うまい文章を書くことではありません。相手のプロフィールをきちんと読んで、そこから「あなたに向けて書いています」というメッセージを伝えることです。
ここでは、テンプレートっぽくならず、相手も自分もワクワクしながら会話をスタートできる、最初の1通の作り方を紹介します。
なぜ「テンプレっぽいメッセージ」は読んでもらえないのか
女性は多くの場合、複数の相手から同時にメッセージを受け取っています。その中で、明らかに誰にでも送っていそうな文面は、一瞬で見抜かれてしまいます。
- 「はじめまして。よろしくお願いします」だけの挨拶
- 「素敵なプロフィールですね」という、何が素敵なのか書かれていない褒め言葉
- コピペしたような、当たり障りのない自己紹介だけの文章
こうしたメッセージは、内容が悪いというより、「あなただから送った」という特別感がないことが問題です。誰にでも送れる文章は、誰の心にも刺さりません。
逆に言えば、相手だけに向けて書かれていると伝わるメッセージは、それだけで他のメッセージと差がつきます。
「読みたくなる」1通を作る3ステップ
ステップ1:プロフィールから「フック」を1つ見つける
まず、相手のプロフィール文や写真から、会話のきっかけになりそうな要素を1つ見つけます。趣味、好きな食べ物、旅行先、休日の過ごし方、写真の背景に写っているもの——何でも構いません。
大切なのは、複数のことに触れようとせず、1つに絞ることです。あれもこれも触れようとすると、文章が長くなり、テンプレのような印象になってしまいます。
ステップ2:フックに「自分の話」を軽く重ねる
見つけたフックに対して、自分の経験や感想を短く添えます。ここで一方的な質問だけにせず、自分の話を少し挟むのがポイントです。
「プロフィールに山登りがお好きと書かれていて、僕も最近、近場の低山からハマり始めたところなんです」
自分の話を先に少し出すことで、相手も「この人はどんな人なんだろう」と興味を持ちやすくなります。質問だけを投げかけるより、会話のキャッチボールが生まれやすい形です。
ステップ3:答えやすい質問で締める
最後に、相手が返信しやすい質問を1つだけ添えます。「はい/いいえ」で終わらない、少し広がりのある質問がおすすめです。
「○○さんは、山登りはどんなきっかけで始められたんですか?」
質問を2つ、3つと重ねると、相手は「尋問されている」ように感じてしまいます。質問は1通につき1つを意識しましょう。
「返したくなる」メッセージにするための工夫
読んでもらえても、返信のハードルが高いと、そこで会話は止まってしまいます。相手が「これなら気軽に返せる」と感じる工夫を加えましょう。
工夫1:文章の長さは3〜5行程度に収める
長すぎるメッセージは、それだけで返信への心理的ハードルを上げてしまいます。挨拶・フックへの言及・自分の話・質問、この流れを3〜5行程度でまとめると、読みやすく、返しやすい分量になります。
工夫2:真面目すぎず、軽さを一言添える
「よろしくお願いいたします」だけで終わる硬い文章より、ちょっとした軽さや親しみが伝わる一言を添えると、返信のハードルが下がります。
「気が向いたら、おすすめの低山、教えてもらえたら嬉しいです」
こうした一言があると、相手も肩の力を抜いて返信しやすくなります。
工夫3:相手の負担になる要素は入れない
初回のメッセージで、連絡先の交換やデートの提案など、先を急ぐ内容を入れるのは避けましょう。最初の1通の目的は「会話を始めること」だけです。それ以上を求めると、かえって警戒されてしまいます。
プロフィールの読み方で差がつく、フックの見つけ方
フックを見つける際は、次のような視点でプロフィールを読むと、他の人とは違う切り口を見つけやすくなります。
- 写真の背景:旅行先、趣味の道具、ペットなど、本文に書かれていない情報が写っていることがある
- 書き方のトーン:丁寧な文章なのか、くだけた文章なのか。そのトーンに合わせて自分のメッセージの雰囲気も調整する
- あえて書かれていること:わざわざ書いているということは、相手がその話題に自信や愛着を持っている証拠
- 共通点よりも「気になった点」:無理に共通点を探すより、素直に「気になった」ことを伝える方が自然な文章になる
誰も気づかないような細部に触れることができれば、それだけで「ちゃんと読んでくれた人」という印象を与えられます。
最初の1通は「会話のきっかけ」であって「完成形」ではない
最初のメッセージを完璧に仕上げようとしすぎると、かえって時間がかかり、送るタイミングを逃してしまいます。
最初の1通の役割は、相手との会話を始めることだけです。多少ぎこちなくても、相手のプロフィールをきちんと読んで、自分の言葉で書かれたメッセージであれば、それは十分に伝わります。完璧な文章より、あなたらしい素直な文章の方が、結果的に相手の心に残ります。
まとめ
最初の1通で差がつくのは、文章力の高さではなく、相手のプロフィールをどれだけきちんと読んでいるかです。
「読みたくなる」1通を作る3ステップ:
- プロフィールから「フック」を1つ見つける
- フックに「自分の話」を軽く重ねる
- 答えやすい質問で締める
「返したくなる」メッセージにするための工夫:
- 文章の長さは3〜5行程度に収める
- 真面目すぎず、軽さを一言添える
- 相手の負担になる要素は入れない
テンプレートのようなメッセージではなく、「あなたに向けて書いています」という気持ちが伝わる1通を意識するだけで、返信率は大きく変わります。相手のプロフィールを丁寧に読むこと自体が、実は最も効果的な会話術です。